あしたまにあーな  

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



さすると痛みが和らぐ効果がある

2010年4月 03日 By: ぺんぺん Category: ヘルスケア No Comments →



昔から、どこか打ってしまったりしたときに母親に「痛いの痛いの、飛んでいけ」といってさすってもらうと不思議と痛みがなくなったという経験は誰でもあると思います。でも、よく考えてみるとこの動作も不思議ですよね。打撲したにも関わらずそれを表面をさするだけで痛みが和らいでしまう理由というものがよく分かりません。

そんな何気ない行動にたいして科学的に研究をされていたのが群馬大大学院の柴崎貢志講師たちの研究グループです。打撲などをしてしまうと神経回路が傷ついてしまいます。これをさすることによって修復することができると彼らはいいます。

人間の神経細胞には細長い突起物があるのですが、これが打撲などキズを負うことによってダメージを受けて萎縮してしまいます。このように傷ついてしまった神経細胞から出る突起物を元の長さに戻してあげる働きをするのが、「TRPV2」というもの。このTRPV2は突起物上に点在しているものなのですが、今まで熱を感じ取るセンサーの役割を持っているとされてきました。今回の研究によって熱を感じ取るだけではなく力を感じ取るセンサーの役割を持っていることがわかったのです。皮膚をさすったり引っ張ったりすることによって、TRPV2が修復してくれるのです。

この他、交通事故などで損傷し断裂した神経もこのセンサーの働きで再生することが分かったということで、その他の損傷にも今後効果を確認できると期待されています。自分も大好きなジャイアンツが試合に負けたときなど心が痛んだりした場合にも、とりあえず胸をさすって効果を確認してみたいと思います。。

これによって、さするという今まで生活の知恵として当たり前のように行なっていたものが、きちんと意味のある有効な方法の1つであることが科学的に示されたことになります。長く常識として親から子供へ受け継がれてきた知恵のほとんどには、きちんと理由があるのだと思います。まだまだ同じような「当たり前」が科学的に証明されていないことは数多く眠っているに違いありません。こうした「なぜ?」の正しさを教えてくれるのが科学のすばらしい魅力なのです。

【参考】日経プレスリリース

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=247903&lindID=4

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アレルギーの起源

2008年11月 24日 By: ぺんぺん Category: ヘルスケア 2 Comments →

花粉症やアレルギー性の様々な症状。現代に生きる人々の多くが実に多くのアレルギーに悩まされながら生きています。そのアレルギーですが、昔の人々や、途上国の人々の間では症状が現われることがありません。ではアレルギーはなぜ発症するのでしょうか。その答えをNHKスペシャルで放送していたので、紹介したいと思います。

■IgE細胞の存在
人間には、原始の時代にほ乳類として始まったばかりの時からある、細菌への抗体である細胞と、IgE細胞と呼ばれる花粉などに対抗するために登場する細胞があるといいます。アレルギーは、このIgE細胞が暴走してしまった結果生じたものになるのです。近年先進国ではホコリや汚れがないクリーンな環境下で生活するようになったため、本来寄生虫や吸血ダニなどに対抗するために登場するIgE細胞の出番がなくなり、その機能が思わぬ方向へ向けられるようになった知ったのが原因とされているそうです。決して、IgE細胞は悪玉ではなく、IgE細胞がないとこういった寄生虫などに対抗することができないのです。

■IgE細胞の発生を抑える環境
では、IgE細胞を最小限に抑えつつ、古来の細菌細胞を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。その答えは、日本古来の生活やモンゴルの遊牧民、アマゾンの人々の生活に隠されていました。日本では、生まれ歳が昭和20年台から昭和30年台にかけて劇的にアレルギーが急上昇しているといいます。ここにはある生活習慣の変化が原因としてあったのです。

その原因とは、家畜です。それまでの日本では、家畜が盛んに行われ家の中でも家畜と共に生活する、そして家畜に触れながら生活をしてきました。家畜をすると必ず発生するのがフンです。このフンの中から「エンドトキシン」と呼ばれる物質が大量に発生します。エンドトキシンは大腸菌など細菌の壁に使われているもので、それらの細菌が死んだ際に大量に放出されます。そのエンドトキシンに触れることによって、人間は古来の細菌細胞を増やすことができるのです。細菌細胞が増えた分、IgE細胞の数は抑えられ、その結果としてアレルギーの発生は抑えられるのです。

これは、成人よりもさらに赤ちゃんの頃からエンドトキシンに触れるとさらに効果は高まります。赤ちゃんは未発達な細胞が多く存在するため、文字通り真っ白なのです。IgE細胞になるか、そうでないかはその後の環境によって変わってくるそうです。1歳までに、エンドトキシンを接種した子供は、それ以降に触れるよりもぜんそくなどの発症率が数分にまにまで下がるという研究結果も出ています。

■家族の中でもアレルギー発生率は違う
家畜だけでなく、家族の中でも1人目の子供よりも2人目、3人目と下の子供になるにつれ、アレルギーの発生率は下がるという研究結果も出ています。これは、上の子供が外から持ち込んだ様々な細菌を下の子供が小さい頃から接種することから、そのような結果が出ているとしているのです。

一度、IgE細胞と古来の細菌細胞とのバランスが決まってしまうとなかなか変えることが厳しいということから、今の時代の人々にはどうすることもできないように思えますが、すこしずつこのような解明が進むに連れて、その解決法も明らかになってくることを願ってやみません。文明という素晴らしい道具を手に入れた自分たちは引き替えにアレルギーという代償を今払っているのです。

【参考】NHKスペシャル 病の起源

http://www.nhk.or.jp/special/onair/081123.html


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