あしたまにあーな

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西郷どん 第17回「西郷入水」

2018年5月 06日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

厳しい追っ手から逃れるようにして目指していた薩摩に戻ってきた吉之助と月照ですが、そこは今まで過ごしていた薩摩ではなく、過去に斉興がおさめていたときのように抑えつけられた人々が物も言えない状況になっていました。

それは、久光とその子供に家督が譲られたにもかかわらず、実質斉興が権力を牛耳っていたからに他なりません。斉彬の登場でほぼ存在感をなくしていた斉興でしたが、ここに来て一気に悪役かのような恐ろしい存在感が高まってきました。

こうなると、吉之助たちももはや為す術もありません。日向送りになってしまい、事実上の死刑宣告に対して吉之助達がとったのは入水でした。正助が斉興に直談判をして月照の命と引き換えに吉之助を救うことになったのですが、自分はこの取引に吉之助が素直に応じるはずはないなと思っていました。あるとしたら、月照を死なせたことにして、共に生きる術を見つけるのかなと思っていましたが、実際は共に入水することになります。

結果はまだ分かりませんが、次回から舞台は離島へとうつっていくことを考えると、新しい展開になっていくのでしょう。その時を楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・京都府京都市
 即宗院(東福寺) ※通常非公開
 JR「東福寺」下車 徒歩10分

・鹿児島県いちき串木野市
 市来湊(いちきみなと)
 JR「神村学園前」下車 徒歩15分

・鹿児島県鹿児島市
 月照上人遺跡之碑
 JR「鹿児島中央」からバス「金生町」下車 徒歩1分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第16回「斉彬の遺言」

2018年4月 29日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

吉之助を一身に引っ張ってきた斉彬が前回、「うてーっ」という言葉を最後にこの世を去ってしまいます。これによって、幕府の施政を正そうとする様々な動きが完全に鈍ってしまうだけでなく、それぞれの日本を思う気持ちも諦めへと変わっていってしまいます。

吉之助や橋本左内はそんな中でも強い思いで引っ張っていこうとしますが、それに強烈に歯止めをかけようとするのが時の権力者である井伊直弼でした。井伊は初めは水戸家からの厳しいコメントに下手に出ますが、世に名高い安政の大獄によって幕府の政治に意見を言う者を次々と捉えていきます。橋本左内も捕らえられていきます。

そんな中で、吉之助と月照に追っ手がかかり、薩摩へと逃亡することになるのですが、吉之助の脳裏にあったのはいつでも斉彬のもとにいくこと。死を強く思っていたときに、それを思いとどまらせたのは月照と斉彬自身でした。この場面での斉彬登場は若干ありがちなパターンではありますが、吉之助が前に進むというベクトル変更をするためには必要な場面だったのかもしれません。

さて次回は薩摩に帰った吉之助達にさらなる試練が訪れようとしています。どのように切り抜けていくのか楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・滋賀県彦根市
 埋木舎
 JR「彦根」下車 徒歩15分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

坂の上の雲 第8回「日露開戦」

2010年12月 19日 By: rainbow Category: 坂の上の雲 No Comments →

前回まででノボさんが亡くなってしまい、今回から一体どうなるのだろうと思っていたのですが、そんなことは考えなくてもいいくらいほとんど登場してこなかったです。律さんが真之の家にやってきて色々と面倒を見るときに話題になるくらいで、おそらく今後はどんどん登場シーンが少なくなってしまうような気がしてなりません。

前回も思ったのですが、坂の上の雲が数ある明治の世の中を描いた作品と違うのは、軍事的な側面だけでなく正岡子規のような文学や世相、文化という明治時代の息吹を感じることができる点が新鮮で面白いのだと思います。そういう意味で今回からどのようにその穴を埋めていくのか楽しみでもありました。

始まりは久しぶりに本格登場した好古は、騎兵第一旅団長となり千葉県で演習を行なっていました。このシーンだけでもかなり大規模で迫力があります。機関銃という文明の利器と古からの騎馬隊が併存するのは明治という時代だからこそでしょう。おおらかな演技は阿部寛さんにすごくあっていて、この後ロシアでの騎馬隊との飲み会でもそれは十分に発揮されることになります。

いざ戦となったら正々堂々と戦おうと握手を交わすその気持ちよさは、見ていて複雑になります。仲間意識と裏腹に彼らは戦わなくてはならないという相反した行動を取らなければならないのです。このような形ではなく違う形で彼らが交わっていたら真の友情を得ることができ、違う世界ができていたのではないかと考えてしまいます。歴史にタラレバは禁物なんですけど。

一方、真之は華族女学校に通っていた稲生季子といい関係になり、結婚することになります。この時代にとっては当たり前なのかもしれませんが、あまりデートしている感じでもなく、自転車レースで負けてしまった季子を真之が慰めつつ、その後に分かりづらいプロポーズを行ないます。季子は全く理解できていないなかったのですが、何となくOK。とんとん拍子に進み、結婚式のシーンに。展開が早いなとは思いつつも、結婚式を心から喜ぶ母親と好古の姿を見ると、よかったねと自分も一因として思ってしまいます。

妻となった季子はやはりお嬢様なので、ドジョウを素手で裁くことができず訪れた律の手を借りて何とか対処します。良妻賢母を目指して一生懸命な姿を見ると、多少できないことがあってもまぁいいかと思ってしまいます。きっと、石原さとみさんがかわいいからという理由も大いにあるはずです。

時代は、ロシア皇帝ニコライ二世の全面譲歩という気持ちも届かず、日露開戦に向けて動き出します。その司令長官になったのが東郷平八郎でした。渡哲也は落ち着いていて貫禄がありますね。このあたりの演技は本当に見物です。これでもかという位の役者が大臣クラスにつぎ込まれています。極めつけは明治天皇を演じる尾上菊之助さんでしょう。市川亀治郎さんもそうでしたが、歌舞伎役者はやはり顔での表現がうまいですね。石坂浩二さんと中尾彬さんの司令長官を巡る思いの激突は見ているこちらも手に汗を握ってしまいました。

こうして名実共に日本海軍の頭脳となった真之。好古のちょっと恐ろしい言葉を胸に戦いの場へと足を入れていくことになります。これからは日露戦争の描写が多くなると思いますが、結果はともかく真之と好古の思いと戦い方、そしてノボさんの後を継ぎ明治の世の中の動きをしっかりと見ていきたいと思います。

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