あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 北村有起哉


西郷どん 第25回「生かされた命」

2018年7月 01日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

前回ギリギリのところで助けられた吉之助は、土持政照のおかげもあってちゃんとした座敷に牢屋を作ってもらい、そこで人間らしい生活を送ることが出来るようになります。さらにそれだけでは申し訳ないと島の子供たちに学問を教え始めるのですが、身分など関係なく、心の中に人の価値を見いだし、自分の努力次第でなんとでもなることを諭します。この考え方は当時本当に貴重で目から鱗が落ちたのではないでしょうか。

さらに生麦事件をきっかけにイギリスと戦争をすることになった薩摩の影響で沖永良部島でも不安が高まっていたのですが、大砲のようなものを作り自分たちの島を守ろうとする動きを率先して行います。島の代官たちも途中から完全に協力し防備を固めます。西郷という人物は、その周囲の人々の心をまとめ上げ、中心にいることのできる人物なんだなと改めて感じました。

薩摩へ戻るときも他の島と同様に、島の人々から心からさみしがられ感謝の気持ちを伝えられます。川口雪篷の革命にはビックリしましたが、日本に革命を起こせという後押しだったのでしょう。川口雪篷とは西郷家は長いお付き合いになりそうですね。

さて次回は1週挟んでいよいよ中央政界に吉之助が戻ってきます。どのような活躍をするのか楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・鹿児島県和泊町
 西郷南洲翁(おう)謫居(たっきょ)之地
 沖永良部空港からバス「手々知名(ててちな)」下車すぐ


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第24回「地の果てにて」

2018年7月 01日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

徳之島に流され愛加那と幸せなひとときを過ごしたのもつかの間、吉之助にはさらに沖永良部島への遠島が命じられます。海岸沿いに作られた吹きさらしの牢の中で吉之助は終始友のことを信じ続けますが一向に罪が許されることがなく時だけが過ぎていきます。

この中でもくじけることなく死にそうになっても心が折れることのない姿は徐々に島の人々の心をも変えていきます。その筆頭が同じく罪人であった川口雪篷だと思います。川口は初め吉之助に世の無常を語りますが、吉之助の信念に対して最後は口移しで水を与えるなど気持ちを変えていきます。

この人はきっと今後も登場するキーマンの1人になるのだろうなと思いますが、詳しくは次回以降を楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・鹿児島県天城町
 西郷南州翁(おう)謫居(たっきょ)跡
 徳之島空港から 徒歩25分

・徳之島町
 西郷腰かけ松
 徳之島空港からバス 「永田商店前」下車 徒歩5分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第23回「寺田屋騒動」

2018年6月 17日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

薩摩藩の中で最も過激派である有馬新七を前回までで説き伏せることに成功した吉之助の力量は本当にさすがだと思います。物語の冒頭ではそういった精忠組の面々や一蔵と川でうなぎ取りを企画します。

ここではもはや今の役割や置かれている立場など関係なく、昔腹を空かせけんかばかりをしていた少年の心に戻っていました。こういった雰囲気を自然と醸し出すことができるのも吉之助のなせる技であり人々の心をつかんで離さない要因なのだと思います。

吉之助は久光の命により切腹が申し渡させますが、一蔵や小松帯刀などの進言もあり島流しでなんとかすむことになります。しかし、吉之助が表舞台からこの状況下で一次退場することが思いのほか大きな出来事に繋がります。それが寺田屋騒動です。

久光の手によって精忠組のメンバーは同志でありながらも討たれる結果に。それを主導した大山もこの無念を叫び、後にやって来た一蔵に対して無言で血を拭き取った紙を渡し、決して忘れるなと無言の語りかけを行います。

次回からは吉之助は再び島流し。どのように生き延びていくのか、彼がいない世界ではどのような激動の時が流れるのか楽しみにしたいと思います。


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

■紀行■
・京都府京都市伏見区
 大黒寺
 京阪電鉄「丹波橋」下車 徒歩10分