あしたまにあーな

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西郷どん 第6回「謎の漂流者」

2018年2月 12日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

前回、御前相撲で優勝し斉彬も破ってしまった吉之助は牢屋に入れられるところから物語は始まります。牢屋の中で出会ったのが今回の中心人物である謎の漂流者。初めのオープニングロールでも「謎の漂流者」と書かれていたのですが、劇団ひとりが登場するとなんだかそれだけでウキウキしてしまうから不思議です。

なにかやってくれるのではないかと思っていたのですが、結果的に彼はジョン万次郎でした。そのセンセーショナルな登場の仕方は彼ならではではないでしょうか。

それにしても、吉之助がなぜ牢屋に入れられたのか今でも謎です。釈放された際も特に要因を説明する場面もなく、何事もなかったかのようにおつとめをしていたところを見ると、一時の感情からお家の人たちが一方的に入れてしまったのではないかと思いますが、もう少し説明が欲しかったです。

ジョン万次郎との関わりの中で、浮かび上がってくるのが「Love」でした。糸は吉之助のことが好きにもかかわらず、全然気付いてくれない吉之助。嫁がなければならない状況が差し迫るなかで、糸は結論を出していきます。自分は間に合わなかったが、誰とでも好きな人と夫婦になれる世の中を作って欲しいと吉之助に切望します。まだこの2人がそのような状況になる日までしばしグッバイですね。

さて次回からは、吉之助に様々な挫折と覚悟が訪れる見込み。藩政に次第に関与していく若手がどのような活躍をするか楽しみにしたいと思います。

花燃ゆ 最終回「いざ、鹿鳴館へ」

2015年12月 13日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

始まって以来様々な批評を受けてきた花燃ゆですが、とうとう最終回となってしまいました。オープニングの曲はすごく好きだったので、最終回でフルバージョンを見ることができなかったのが少し残念です。また、延長もせずにいつもの尺で終了してしまうのも寂しいですが、その分しっかり見たいとおもいます。

前回から話題になっていた群馬への鉄道敷設の話から物語は始まります。貴族や有力な実業家たちが毎夜社交の場として活用している鹿鳴館を利用して楫取たちは資金集めに奔走します。鹿鳴館での伊藤は昔の伊藤のままで伊藤博文というよりも劇団ひとりとして登場しているかのような軽い雰囲気なのが面白いところで、かえって人間味溢れる演技となりました。

その鹿鳴館の中で資金援助をすることになった決め手は今回もやはり美和でした。女性達に全ての人が教育を受ける権利持っていること、そしてそれを実践している群馬の人々の力で自分たちが今着ている服もできている可能性があるということを婦人たちに知ってもらい、彼女たちが実業家の人々へ後押ししてくれたことによって実現したものでした。

群馬への鉄道建設を終え、さらに就業率が全国ナンバー1になったことで、楫取は自分の引き際を考えます。そしてそれに付いていく形で美和も群馬の地を離れることに。残り時間も少ないことからこの辺りで群馬の先の話がどこまで進むのかちょっと不安になってきます。その予想は的中し、汽車に乗る二人の姿ばかりが映し出され、話は終わってしまいます。

その後の楫取や美和の偉業は、花燃ゆ紀行の中で詳しく話されるのですが、こういう重要な話こそ本編の中でしっかりと描いて欲しかったと思います。近年の大河ドラマではない、亡くなる間際シーンがないのは、老いた姿を見せることがないので比較的楽なのですが、彼らが晩年どのようにして過ごし、日本にどのような影響を及ぼしたのか、そのあたりに見せ場がないならまだしも、ちょっと調べただけでも数多く登場します。

こうして物語は終わってしまったのですが、最近大河ドラマはフィクションであり、歴史をそのまま描写しているものではないことから、楽しめる要素を数多く盛り込み、視聴者もそれを分かった上で楽しむことが望ましいと思うようになりました。

その中で、花燃ゆは前半は吉田松陰の生き様を、そして後半は楫取素彦の生き様を文(美和)という人物を通して見ていくことができました。しかし一方で幕末から明治という激動の時代は、見るものとしてはやはり命を削って生き抜く姿をダイナミックに表現して欲しかったと思います。

ホームドラマとしては良いのですが、そういったスケールの大きさがもう少しあれば、物語全体に厚みが増したのではないかと思います。

一年間、ありがとうございました。また来年も引き続き真田丸を楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県防府市

花燃ゆ 第32回「大逆転!」

2015年8月 09日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

高杉の快進撃が次第に長州全体を巻き込む内戦に発展していきます。こういう場面は見ていて本当に気持ちいいですね。椋梨も長州のことを思っているのですが、世の中の状況や民衆に強引に弾圧を加えてしまったことによって、逆に追い込まれる状況になっていきます。

椋梨の考え方も決して誤っているわけではなく、幕府に恭順の意を示すことによって長州を守るのだという考え方は一理あるのだと思います。その政治の進め方に問題があったのだと後になって見ると感じます。伊藤や小田村、前原といった後に政府の要職に就く人々も、きっとこういった出来事を通じて学ぶものが大きかったのではないでしょうか。

その一方で、美和は着実に銀姫の側近としての地位を高めていき、徐々にその権力が大きくなっていっていて、かつての江のように直接政治を動かしたり、主君にモノを申すようになっていくのではないかと危惧をしています。もちろん、それが史実にのっとったものであればいいのですが。今回は、銀姫のおつきの人物の人選を手動になって行い、その中で高杉の妻を採用していたりもしていて、権力の大きさを改めて感じました。

次回の予告を見ると、美和は毛利敬親に対する兄の梅太郎の謁見を認めさせます。ここから徐々に表の政治の舞台に不自然に入り込んでくるようだと、視聴者としては違和感を覚えていくと思っています。そのあたりのさじ加減が難しいところですが、高杉を中心にどのような展開になるのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県下関市
 - 功山寺

山口県美祢市
 - 金麗社