あしたまにあーな

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おんな城主直虎 第35回「蘇えりし者たち」

2017年9月 03日 By: rainbow Category: 2017年_おんな城主直虎 No Comments →

前回まで激動の状況であったためか、今回はさすがに戦後処理的な静かな状況になりました。気賀を治めていた瀬戸方久は、酒井忠次の厳しい仕打ちによって気賀の民をなくしてしまい、呆然としながら井伊家にやって来ます。そこで薬がもうけ口になるともくろみ、僧となって次の人生を歩んでいきます。これで彼はもう出てこない事が想定されますが、ジワジワと影響を持っていたムロツヨシさんがいなくなると、これはこれで寂しいなと感じてしまいます。

酒井忠次は、そこまでクローズアップして見たことはなかったのですが、今回みのすけさんの演技によって、嫌な感じの人物になった印象があります。これも徳川の世の中を盤石にするために行ったことだとは思いますが、家康を見る目つきが厳しく、なんか謀反を起こすのではないかとまで思わせてしまいます。彼が今後どのように活躍していくのかも密かな楽しみとなっています。

歴史上では、家康が掛川城に入場し、遠江全域を治めることになるという大きな出来事がありましたが、そのうらで、井伊家は今後どのような舵取りをしていくべきか、直虎を初め悩むことになりそうです。かしらもまだ元気なようなので、バックアップ体制はまだまだ健在。楽しみにしたいと思います。

■直虎紀行■
静岡県掛川市
 - 掛川城

おんな城主直虎 第34回「隠し港の龍雲丸」

2017年8月 28日 By: rainbow Category: 2017年_おんな城主直虎 No Comments →

予想通り、前回以降政次ロスになった人が続出し一般ニュースにまでなりました。ロスになったのは視聴者だけではなく直虎も完全にそのモードになってしまいます。自分がとどめを刺したにもかかわらず、そのことを忘れてしまい、政次が来てくれることを信じて一人碁を打つ毎日。完全にふさぎ込んでいる間にも歴史の波がやってきては時代を進めていきます。

今川攻めに苦労していた徳川は、大沢から逃れてきた中村屋に協力し気賀の奪還作戦に乗り出すことによって、船を得ようとします。ところがその家臣である酒井忠次は、これでは手ぬるいと堀川城にいた大沢家の軍勢だけでなく、民まで皆殺しにしてしまいます。まさに一瞬先は暗闇ですね。後のナレーションで、捕虜として捕まった人も皆処刑されてしまったとあることから、生き延びる手段は本当に少なかったことがうかがえます。

頭である龍雲丸も瀕死の重体。この先、彼がどのようにして窮地を脱するのか、それとも叶わないのか楽しみにしたいと思います。

■直虎紀行■
静岡県浜松市
 - 獄門畷

おんな城主直虎 第18回「あるいは裏切りという名の鶴」

2017年5月 07日 By: rainbow Category: 2017年_おんな城主直虎 No Comments →

今回のドラマを見る前にたまたま、今週のPRESIDENTというビジネス雑誌を読んでいました。その特集は「孫子」。様々な人の孫子に対する考え方が掲載されている中で一番の目玉記事は池上彰さんと小池百合子さんの特別対談でした。小池さんはご存じの通り都民ファーストを掲げ現在のところ人心を掌握している感じがありますが、その根底に孫子があることを示しています。

「百戦百勝は善の善なるものにあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」

今回、同じ事を政次からも聞くことが出来ます。周囲に松平、今川、武田と強国に挟まれた井伊が生き残るためには、誰になんと言われようと戦わない道を選ぶというのです。これまでの政次の振るまいが時に井伊にとって厳しいものであったとしても、一人矢面に立って井伊を守るという使命を一人で背負ってきたことが今回明らかになります。

できれば、小さい頃の三人の友情や絆を生かして欲しいと願いながら見てきた自分にとっては、今回の内容はもの凄く感動するものになりました。と、同時に政次の父も含めた小野という存在も結果的には、井伊家にとってなくてはならないものであったことがわかりました。きっと直親はそのことに気がついていたのでしょうね。

勿論歴史は変えることができず、この後の出来事に関しても知ってはいるものの、裏に秘めた思いを感じながら、この先も見続けていきたいと強く思った内容となりました。

■直虎紀行■
静岡県浜松市
 - 二俣城跡