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大人気の影に潜む宮崎監督の悩み

2010年7月 20日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

現在、スタジオジブリの最新作品である「借りぐらしのアリエッティ」が公開中です。夏休みの時期と重なり多くの人気邦画が集結している中、大変な競争ではありますがきっと興行成績もいい結果を残すことができるでしょう。

ちなみに2009年までに日本で公開された興行成績ランキングベスト4は以下の通りです。

1位 千と千尋の神隠し(2001年)304億円
2位 ハウルの動く城(2004年)196億円
3位 もののけ姫(1997年)193億円
4位 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)173.5億円

そうそうたる顔ぶれの中で圧倒的な強さを見せるのが宮崎駿監督率いるスタジオジブリの作品です。どれも社会現象にまでなり、連日テレビでは特集番組など取り上げられる機会が非常に多かった記憶があります。

そのような輝かしい栄光を作り続けているスタジオジブリですが、今日NEWS ZEROの番組の中で宮崎駿さんの苦悩について取り上げられていました。今までこのような観点でジブリアニメを見たことがなかったので、1つの衝撃となって脳裏に焼き付いています。

それは、日本が抱えるアニメーターの現状についてです。日本でアニメーターと呼ばれる人たちは800人程度しかおらず、作品毎の請負型となっています。つまり作品ごとに依頼が来て、その製作を手がけて終わったらまた違う会社と個別に契約して仕事をするような形態で、平均10万円程度の月収しかないという過酷な労働条件の中で働いているそうです。

それでは質の高い作品と人材を後世に残すことができないと考えた宮崎駿さんは、スタジオジブリで1989年からそれまで月収10万円だったアニメーターを月収20万円で社員として登用したといいます。これによって人材の育成と確保を実現することができるようになったのです。

ところが、いいことばかりではありません。社員の数が150人を越えることによって生まれる人件費という問題がくすぶり続けています。社員として雇う以上、月収だけでなく雇用保険などの様々な経費が掛かり、それをペイするために企業として儲けを生み出さなければならなくなります。またスタジオジブリでは手書きによるクオリティの確保を行なっていることから、紙代などの経費も相当掛かっています。

そこで、宮崎駿さん自らが積極的に国内外にアピールして努力することになるのですが、いつまでも高いレベルで作品を提供し続けることは非常に困難です。宮崎さん自身も2010年現在で69歳となり、昔ほどの活動力はなくなったと言っています。

後継者の育成が急務となる訳ですが、人を入れ替えながら観客の求める高いクオリティを維持することは並大抵の容易さではないのです。

このように、常に厳しい状態のなかでスタジオジブリをはじめとするアニメ業界は、必死に自分たちに感動する作品を提供し続けてくれているのです。日本の代表する文化であるアニメがもっと発展するために、アニメーターやアニメに関わる人たちが活動しやすい環境を整えることも大切なのです。

【参考】NEWS ZERO 2010/07/19

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パズーに学ぶモテる男子の心得

2010年4月 13日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

宮崎駿監督の作品はどれも後世に残していきたい名作ばかりで、すでに作られてから時間が経っているにも関わらず、それを感じさせない新しい発見を今でも見つけることができます。そんな宮崎駿作品の中で一番自分が好きなのが「天空の城ラピュタ」です。録画したビデオを何度も見ていたので、どこでCMが来るかわかってしまい、セリフまで覚えてしまいました。

「天空の城ラピュタ」の魅力といえば、なんといても主人公の女の子「シータ」を守り勇敢な「パズー」ではないでしょうか。パズーに憧れて色々試して見たという男子も多いと思いますが、今回はとある調査によって「天空の城ラピュタのパズーの魅力」が明らかとなったので、ここからモテる男子の心得について学んでみたいと思います。(スゴレンとモバリサーチ調べ 10代から30代女性159人を対象)

◆7位 トランペットを吹ける演奏力(4票)
・「楽器を演奏できることに憧れるから。」(10代女性)
・「演奏してもらった曲はいつでも思い出せるから。」(10代女性)
→こんな子供がいきなり凄い技を披露してくれます。音楽の表現力というのは言葉では通じないものを届けるのに適しているのでしょう。トランペットに対する敷居が高いのであれば、リコーダーやハーモニカなどお手軽なものでもいいと思います。ちなみに周辺住民からすると毎朝トランペットを吹かれて安眠妨害などにならないのでしょうか。

◆5位 目玉焼きトーストを作れる料理スキル(7票)
「やっぱ生活力っしょ?」(20代女性)
→かなりリアルな意見ですね。一緒に暮らすためには、カッコ良さだけではなく、生活力が求められるということなのでしょう。目玉焼きを作れるだけでこんな風に言ってくれる人がいるのですから、オムレツが作れたら崇拝されるかもしれません。さらにパズーの目玉焼きをぺろっと食べるワイルドさも女性を惹きつけているのは言うまでもありません。

◆5位 40秒で支度ができる俊敏さ(7票)
・「手早さに憧れるから。」(30代女性)
→身支度の素早さは、魅力のひとつと捉えてもらえる可能性があります。ササッと出かけられる準備をしておきたいものです。ただし、女の子は準備に時間がかかる生き物です。準備に時間がかかっていても、急かさない心の広さも必要でしょう。40秒間に自分の身支度だけでなく、鳩を自由にしてあげる優しさと手際の良さがあることも忘れてはいけません。

◆4位 父親想いであるところ(14票)
・「親を大切にするのは重要。」(20代女性)
→父親のことが本当に好きなんですね。こういう親想いのところに惹かれる女性もいるようです。

◆3位 一緒に破滅の呪文を唱えるほどの優しさ(16票)
・「あの行動が彼の包容力、勇気、優しさ、を表現している気がする。」(20代女性)
・「好きな子の為にそこまで一緒にしてあげられる優しさ、強さ、純粋さが凄い。」(30代女性)
・「どんな時もそばにいてくれる優しさが見ていて気持ち良いから。」(20代女性)
→自分がどうなってもいいから相手のことを考えて行動する優しさを感じることができます。「バルス」という簡単な呪文ではありますが、その意味を考えるとよく言えたなと思います。あなたならこんな時に言えますか?ちなみに話中に出てくるもう一つの呪文は「リーテ ラトバリタ ウルス アリアロス バル ネトリール」で「我を助けよ 光よよみがえれ」です。

◆2位 捕まった仲間を助ける勇気(39票)
・「仲間を大切にする優しさが素敵。」(20代女性)
・「仲間を大切にできるという事は、家族や友人等も大切にできると思う。」(20代女性)
→友人を助ける姿勢で好感を高めることができるのです。相手を大切にするだけでなくそれを取り巻く周囲を助けることができる度量の大きさをもつ必要がありそうです。

◆1位 炎の中からシータを助け出す勇敢さ(72票)
・「愛する人を決死で助ける姿が好き。」(30代女性)
・「いざというときに守ってくれる勇敢さを男性に求めている。」(20代女性)
・「自分の恋人や旦那には頼れる存在であって欲しいし、自分がピンチの時には助けて欲しいので。」(20代女性)
→やはり、女性にとって守ってくれる男性が一番のようです。自分がピンチの時には必ず助けてくれるという安心感は、何者にも耐え難いのでしょう。

こうやってみてくると、パズーは単なる鉱山で働く少年ではなく多彩な能力を持っているだけではなく、心の優しさや悪いものに対しては果敢に立ち向かう勇気を兼ね備えた完璧な男性であることが分かります。その中のほんの少しだけでも身につけることができれば、魅力的な男性になれるのではないでしょうか。宮崎駿さんがストーリーを通じてパズーのかっこよさから伝えたいもの、その1つにかっこいい男になろうというものもあるような気がします。

【参考】スゴレン
http://www.sugoren.com/report/post_661.php


天空の城ラピュタ(DVD)

日本人は人助けが苦手になったのか

2010年3月 14日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

昨日借りてきたDVDの中に「魔女の宅急便」があります。13歳の少女が魔法の修行のため黒猫のジジと共に大きな都市で成長していく宮崎駿さんの物語で、誰もが1回は見たことがあるアニメだと思います。その中で主人公のキキは、街の人々が自分に冷たいことを嘆き、それに対してパン屋のおそのさんは「大きな街だからね、いろんな人がいるよ」と慰めるシーンがあります。

◆人助けをする人が少ない
新潟青陵大学大学院の碓井真史教授によると、街の規模が大きくなるほど人を助ける行動が少なくなることが確認されているといいます。それは自分以外に助けてあげられる人が多いほど責任感が芽生えにくくなって、自分がやらなくても誰かがやってくれるだろうという心理状態になりがちになってしまうことに起因しています。まさにキキが住むと決めた街でもそのような心理状態の人が多かったことが考えられます。

経済協力開発機構(OECD)の報告書によると「困っている見知らぬ人の手助けを先月あなたはしたか?」という質問に対して、日本人は22.7%で主要38カ国中最下位だったそうです。ちなみに、アニメ中の都市は、スウェーデンのストックホルム、バルト海に浮かぶゴトランド島ヴィスビーの町がモデルになっているのですが、スウェーデンは47.6%で16位となっています。

◆人間関係が希薄に
また、OECDの別な統計によると「家族以外の人とごくたまにしか会わない」と答えた人の割合が日本は加盟30カ国中最多の15%でアメリカの3%や韓国の8%と比較して極端に高いことが分かっています。このことから、他人への関心自体が希薄になってしまっていると指摘する専門家もいます。

では、本当に日本人は他人に冷たくなってしまったのでしょうか。OECDの報告書には続きがあり、「先月、ボランティア活動をしたか?」という質問に対してYESと答えた人は25%近く存在し、38カ国中14位だったそうです。

碓井教授は、日本にもかつては人を気遣う気風があったとした上で、人助けが苦手になってしまったのは日本人という国民性ではなく、環境がそうさせているからといいます。人助けをしやすい仕組みを作ってあげることができれば、忘れていた本来の気遣う気持ちを取り戻すことができるとしているのです。

都市に住んでいると、常に周囲の目があるためやってあげたいという気持ちと共に恥ずかしいという気持ちも芽生えてしまいがちになります。人助けに恥ずかしいというのはなんだかおかしい気がしますが、人として助けるべき時にすっと行動できる人間でありたいと強く思います。そのために、他人への関心を日頃から持つように意識することが大切なのだと改めて感じます。

【参考】日経Plus1 2010/03/13

人間関係がうまくいく図解 嘘の正しい使い方―ホンネとタテマエを自在にあやつる!心理法則 人間関係がうまくいく図解 嘘の正しい使い方―ホンネとタテマエを自在にあやつる!心理法則
(2008/07)
碓井 真史

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