天地人 第16回「信玄の娘」
女の一生とは何なんでしょうか。
菊姫は仙桃院にそう問いかけます。この時代の大名の女性は政略結婚を強いられつい先日まで争っていた相手へと嫁がされてしまうことは戦国時代にはよくあった話。これ以降も続きます。その中で女性たちは自分たちの立場を確立していくのです。その昔、風林火山で武田信玄が戦の相手であった諏訪頼重から娘の由布姫と側室へと迎え入れた際に、信玄の母である大井夫人は、子供を通じて自分の思いを後世に残すことが女にはできるといっていました。
この時代の女性は表舞台に登場することが多くありませんが、その裏には母親たちの思いは確実に子供である武将に受け継がれ、後世に残っていったに違いありません。嫁いだ先で、自分の子供を信じ、そして夫と周囲の環境を味方につけ、信じることによって、女性は強くなることができるんですよね。
そして今回、注目すべきは今度キーパーソンになるであろう様々な武将が登場したことでした。まず徳川家康です。松方弘樹が早くもたぬきじじいぶりを表現しているのが滑稽ではありますが、ナレーションではしっかり20年後に兼続と戦うことになると前振りしています。
信長も相変わらず黄昏時の怪しげな小部屋だけでの登場ではありますが、次回から暴れる雰囲気たっぷりな前振りをしています。このドラマ、前振りがあからさまなんです。次にどんなことが起こるのか、バレバレです。それがもくろみではあるのですが、あまり前振りばかりを意識しすぎて物語の雰囲気までを壊さないように意識して欲しいと思います。
次回は熱血先生である信綱の身に危険が及ぶことになります。ダイイングメッセージを残してその後兼続へ重大な役割が巡ってくることになるのです。次回からまた物語が激動の時代に突入することになりそうです。
□■天地人紀行■□
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